悪用厳禁!寸借詐欺被害の手口で痛感した購買心理の7段階の威力!

寸借詐欺って言葉を聞いたことがあるけど、『いったい何?普通の詐欺とどう違うの?』と悩んでいませんか?
じつはこの記事で紹介する『寸借詐欺被害内容』を見ると、誰でも簡単に寸借詐欺が何かを理解できます。
なぜなら僕が実際に被害にあったときの状況を詐欺師との会話形式で鮮明に記録した記事となっているからです。
この記事では、寸借詐欺とは何か?実際の被害内容を紹介して、最後はビジネス系のブログらしく、寸借詐欺被害を通じて学んだビジネスの購買心理学についてあわせてご紹介します。
記事を読み終えるだけで、今後あなたが僕と同じように被害にあわないくなり、さらにビジネスのスキルまで手に入れることができます!
寸借詐欺(すんしゃくさぎ)とは
「財布を落とした」などと嘘をつき、相手の善意につけ込んで、小額の金銭をだまし取る行為
被害額は13,000円。
1ヶ月の小遣いが20,000円の既婚サラリーマンにとっては痛い金額です。
もちろんそれなりに落ち込んだのですが、しばらくして冷静に考えると、詐欺師の人はプロ中のプロだったんじゃないかという結論に至ったんです。
なぜ、そんなことを思ったのか?
なぜなら、被害にあった僕自身が、詐欺に遭ったと認識するのに時間が掛かったからです。
第三者に話して、詐欺だと指摘されたことによって、ようやく自覚することができたからなんです。
つまり、誰にも言わなければ詐欺だと認識することはなかったということです。
何だったら、「いゃ、人助けして良いことした!」とさえ思っていました。
相手を完全に洗脳状態にして、詐欺を詐欺だと認識させずにミッションをコンプリートした詐欺師。
まさにプロ中のプロと言っても過言ではありません。
そんな結論に至ったちょうどその時期、僕はあることを熱心に勉強していたんです。
その“あること”というのが購買心理。
勉強中の購買心理のテクニックが、詐欺師の手口(テクニック)に見事なまでに利用されていることがわかったんですよね。
とくに見事にハマったテクニックが「購買心理の7段階」というマーケティングにおけるセールスプロセスの考え方です。
詐欺というトラウマになりかねないショッキングな“体験”をしたことによって、くしくも僕は購買心理の威力を痛感することができたというわけです。
もちろん、今回の詐欺師のように購買心理の7段階を「悪い方向」に使用してしまうと、簡単に犯罪に手を染めることになります。
人を傷つけてしまうことになるので、絶対に悪用厳禁のテクニックです。
今回紹介するテクニックは悪いことに使っちゃダメ!
しかし、善意を持ってビジネスに取り組む人にとって、これほどまでに強力で結果に直結するテクニックはありません。
この記事では、寸借詐欺師の手口から学ぶ購買心理の7段階を上手に活用する方法を紹介します。
最後まで読めば、セールスの方法がおもしろいように理解できますよ。
アフィリエイト初心者というあなたにも、ぜひ知ってほしい考え方ですので、最後まで記事をご覧下さい。
寸借詐欺の被害内容
まずは実際に僕が被害にあった寸借詐欺について、その内容を詳しく紹介します。
「俺はビジネスのことなんか知りたくねぇ!寸借詐欺ってどんなのか知りたいんだ!」
というあなたは、ぜひこれから話す被害内容をじっくりと見てください。
詐欺師と出会ってから、別れるまでを時系列でお伝えしていきます。
詐欺師と出会うまで
僕は35年間を奈良県で過ごしてきました。
職場は大阪です。
寸借詐欺の事件現場は奈良県で、しかもよりによって生まれ育った、勝手知ったる地元で起こりました。
営業回りのため、単身、車で奈良に来ました。
一件、顧客を訪問してから、事務所から携帯に電話が。
すぐ近くのコンビニに車を停車して、電話に出ました。
この場所こそ、僕の地元中の地元であり、事件が起こった場所でもあります。
電話を切って、しばらくすると、1人のおじさんが近付いてきました。
僕の心情としては「んっ?何か注意されるのかな?」でした。
実際は駐車場に停車して電話していただけで、何も悪いことしていないのに、なんかそう思ってしまったんです。
運転席のすぐ横に来たおじさん、パワーウィンドウを開けて僕は対応しました。
いかなる理由があっても、窓は開けてはいけません。
ドアのロックも簡単に解除してはいけません!
運転席に座るあなたは、外で立つ人間よりも圧倒的に不利な体勢だからです。
何か注意されるのかと思っていた僕の思考とは裏腹に、おじさんの言葉は意外なものだったのです。
詐欺師と出会ってから
ここからは実際にあった出来事の状況を流れでお伝えしていきます。
パワーウィンドウを開けた僕に対して、おじさんの状況説明トークがスタートします。
状況説明
同僚と仕事のため朝から車で静岡に向かう
急遽、兵庫の違う現場に行かなければいけない緊急事態が発生
急ぎ、同僚にお願いして高速を降りた二人
コンビニでタバコだけ買いたかったおじさんは、同僚にコンビニで停車するよう指示
おじさんコンビニに入店
しかし、同僚はここで勘違いを起こす
勘違いの内容はこう
「この場所で別れて、彼(詐欺師のおじさん)は自力で兵庫に行くのだろう。俺はこいつを降ろして、また当初の目的地である静岡へ行こう」
そんな勘違いをした同僚の運転する車は、おじさんを置いてコンビニの駐車場を出発
ちょうどその頃、コンビニの店内ではおじさんが財布を持って車から出てこなかったことに気付く
しかし、外に出てみると車はすでに発車していて、かすかに後ろ姿を見ることしかできず
携帯で電話しようと思ったら、携帯も手元にない
財布・携帯と大切な物がすべて入ったカバンごと後部座席に置き忘れている始末
で、同僚はそれに気がつかず静岡に向けて車を進めた
おじさんにはポケットに入った小銭だけ
公衆電話で自分の携帯に電話をしてみるが、普段からマナーモードにして音を出さないようにしているので、静岡に向け爆走する同僚は気が付かず
仕方なく、奈良で唯一の知り合いがいるこの地(僕の地元)に来た
しかし、その知り合いも久しく会っていない仲で、うろ覚えの家を探すことに
なんとか「きっとここで間違いない!」という場所を見つけたのだが、あるはずの知り合いの家が更地になっていて無かった
どうしようかと途方に暮れる
次に、おじさんはここからいちばん近い知り合いである大阪で働く息子に頼ろうと考える
息子に会えば何とかなる!そう思ったおじさんは、コンビニにて大阪ナンバーの車が来るのを待っていた
そして、歩いて少しのこのコンビニにたどり着いた
大阪ナンバーの車のドライバーにお願いして、なんとか大阪へ行きたい
そこに現れたのが僕
おじさんはこのような状況説明をしていて、僕はパワーウィンドウを開けた状態のまま聞いてました。
この記事を書いているのが、事件発生から8ヶ月が経過しているにも関わらず、これだけ鮮明にエピソードを覚えているということがまずスゴいですよね。
じつに無駄のない、そして脳内でイメージしやすいエピソードを作り上げたのだと思います。
出来すぎた悲劇の話にはご注意を!
さらにこれまでの悲惨な状況を、流暢に話す相手には要注意を!
その相手は詐欺師の可能性が高いです。
ここまでの状況説明を淀みなく、本当に焦っている感じで窓の向こうで説明するおじさんに、さすがに僕の良心が揺らいできて、どうせ乗せて送り届けるだけならと思って助手席に乗せてしまいました。
いいことをするだけだし、大丈夫だろうと思っていたんです。
困っている人を助けるんだ、大丈夫だ、と。
何があっても知らない人を助手席に乗せてはいけません!!
ハンドルを握るドライバーは両手が塞がっています。
圧倒的に弱い立場であることを認識しなくてはいけません!
詐欺師とドライブ
二人で大阪へ。
おじさんはもう一度、自分の心情を描写しながらここまでの経緯をゆっくり話し始めました。
とにかく悲劇のストーリーなんですよね。
あくまでもフィクションだけどね
さらに自分がやっているビジネスについても語っていました。
そのビジネスとはイベント会場やデパートなどにガチャガチャを設置するというビジネス。
「なんか怪しい・・・」
これだけ聞くと、あなたはそう感じるかもしれませんね。
じつはガチャガチャは外国人観光客にすごく人気があるらしく儲かるビジネスらしいんです。
“らしい”と書いたのは、僕はやったことないから(笑)
あくまでも僕が伝え聞いた話では、ガチャガチャのビジネスは儲かるということのようです。
そのことを知っていた僕は、おじさんの話をついつい熱心に聞いてしまいました。
そして、随所に悲劇の内容を語るおじさん。本当に困っている様子でした。
で、車に乗せてくれた僕に感謝の言葉を、それはそれは言ってくれる言ってくれる!
恥ずかしくなるぐらいに褒めてくれました。
大阪への道中も半分を過ぎた頃、話は次のステージへ進みます。
詐欺師のクロージングはじつに見事!傷口に気づかず
息子は大阪で働いているが、職場の正確な住所がわからない!
そう言い出した詐欺師のおじさん。
で、連絡しようにも、携帯がないから番号すらわからないと嘆くおじさん。
「たしかに!僕の家庭でも、それは同じだなぁ」と思いました。
僕の父親は僕が大阪で働いていることは知っていますが、職場の正確な住所までは知りません。
それどころか、もしかすると社名すら怪しいのではないかと思います。
もちろん、会社の電話番号も。
このあたりの心理テクニックも怖いよね!
「共感」というテクを巧妙に使ってる
そして、おじさんは次のストーリー展開を話しはじめました。
「静岡に行けば、今日行くはずだった現場に行けば、自分のカバンを乗せた同僚の車がある。だから、緊急の兵庫の現場はあきらめて、何とか静岡に行きたい」
ほうほう、そりゃそうかもなぁと思う僕。
ただ、そこで少しだけ嫌な予感を覚えたんです。
「あれっ?どうやって静岡に行くつもり?」と。
「おじさん、お金ないんだよね?」と。
案の定、静岡に行きたいけど電車代がないと嘆くおじさん。
で、そこからしばらく沈黙。
ここ、この詐欺師のおじさんの最大にしていちばん重要なテクニックなんです!
しばらく黙ることで、選択の余地を僕サイドに渡してきたんですよね。
もう話の流れから、さらには雰囲気から、何から何まで「金貸してくれ」という状態は明白!
でも、おじさんはその決定的な一言(金貸してくれ)だけ言わないで沈黙しちゃうんです。
で、良心やら平常心やらで葛藤する僕に答えを出させようとした。
その結果、僕は負けました。
「いくらですか?」
そう聞いてしまったんですよね。
聞いちゃダメ!ここで僕の敗北が決定!
まじで巧妙な手口ですよね。
本物のプロだと思います。
普通ならこのタイミングで沈黙できないですよ。
多弁になりますよ。
そこであえて沈黙して、こちらに選択権を与えるんですからね。
もうこちら発信で金貸すこと言っちゃったんで、あとに引けない状況ができちゃったわけです。
今こうして半年以上前のことを改めて記事にしていますが、本当に気づかされることが多いですね。
そして、鮮明に覚えているもんですね。
強烈な出来事って。ショッキングな出来事って。
どれだけ相手が困っていても、金は渡してはいけません。
本当に強い信念が必要になりますが、「車で目的の場所まで送り届けるだけ」なら被害は最小限です。
ここは踏ん張らなければいけない部分ですので、被害にあわないようにする最終関門だと思ってください。
実質的にお金貸すよと言ってしまった僕に対して、おじさんは本当に感謝と恐縮の言葉をさらにたくさん浴びせてきました。
そして、お金の代わりにこの腕時計を身代わりに差し出すからということまで言ってきました。
絶対に返すからということも重ねて何度も何度も言ってました。
本当に感謝と謝罪の言葉ばかりがしばらく続いたんだよなぁ
金を貸すことを約束してしまった僕ですが、まだ実際に金は払っていません。
おじさんを降ろす予定の場所である難波まで、おじさんにとっては気を緩めることができない状況は続くわけです。
高速を降りる間際に、ヒッチハイクみたいなことするのは初めてで緊張したという話に。
で、アメリカではヒッチハイクするのは法律で禁止されたとか何とか。
なんでも、乗せてもらった方が、ドライバーを銃など脅して危険にさらされることがあるらしい的な話があるらしいです。
結局、何が言いたいかというと、わたしは何もあなたには危害を与えませんので安心してくださいねってことなんだと思います。
さぁ、最終局面に入りました。
いよいよ金を渡す場面です。
難波で高速を降りて、路肩に車を停車しました。
絶対に連絡しますので、名刺をくださいと言われました。
さすがに名刺は・・・と断りました。
そこで、僕の携帯電話の番号を書いたメモを渡しました。
代わりにおじさんの住所と名前と電話番号を書いてもらいました。
そして13,000円も一緒に渡しました。
車を降りたおじさんは足早に都会に消えていきました。
僕の心情としては、こうです。
「もしかしたらもうお金は返ってこないかもしれない。まぁ、それでも別にいいかな」
こうして僕はそれが詐欺だとは気が付かずに、本当にいいことをしたなぁという感情で、職場のすぐ近くである難波までノコノコと戻ってきたわけです。
詐欺師と別れてから
事務所に戻り所長に報告しました。
しっかり怒られました(笑)
そこで、ようやく現実に戻ることになったのです。
「アホか!それ、寸借詐欺やぞ!スマホで調べてみろ!」
寸借詐欺って言葉を知ったのはここが初めてでした
調べた結果…
教科書通りの詐欺被害に遭ったことに気が付きました。
このブログって僕のこと書いてます?と錯覚を覚えるぐらいに典型的な詐欺の手口でした。
まぁ、だからこそ被害にあったんだと思います。
トリッキーな手口ではなく王道のテクニックにしてやられましたね。
小さな要求からステップアップしていくので断りにくくしている!
このテクニックもビジネスで使えます。
自分で言うのも何ですが、僕はメンタルがなかなか強いんですよ。
でも、さすがにこの事件はめちゃくちゃへこみましたね。
それでも冷静になってからこの詐欺被害を冷静に分析してみたんです。
すると購買心理の7段階を使った見事なテクニックだったといことに気が付いたんです。
ここまでが寸借詐欺の被害内容!
詐欺被害ってどんなの?ということを調べたかっただけで、ビジネスの購買心理について興味がないという方とはここでお別れしましょう。
購買心理の7段階
アフィリエイトを実践するうえで身に付けると大きな武器となるマーケティングのセールスプロセスが「購買心理の7段階」です。
セールスのテクニックを自由自在に使いこなすことができれば、アフィリエイトだけではなくすべてのビジネスに応用することができます。
一度自分のものにしてしまえば、その後の人生で役立つこと間違いなし。
マーケティングのセールステクニックにはいくつかの種類があります。
「AIDMA(もしくはAIDA)の法則」や「PASONAの法則」が有名ですよね。
AIDMAの法則
- Attention = 注意、注目を集める
- Interest = 関心、興味を引き出す
- Desire = 欲求、欲望をかりたてる
- Memory = 記憶させる
- Action = 行動させる
PASONAの法則
- Problem = 問題を提示する
- Agitation = 問題点の根拠、理由を示す
- Solution = 問題点の解決策を提案する
- Narrow down = 限定性、緊急性を与える
- Action = 行動させる
この2つの法則のベースとなる考え方が、購買心理の7段階と思っていただければいいかと。
購入に至るまでには、7つのステップを踏んでもらう必要があるという考え方です。
7つのステップとはこのようなものです。
購買心理の7段階
- 注意
- 興味
- 連想
- 欲望
- 比較
- 確信
- 決断
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
【第1段階】注意
マーケティングにおけるセールスの極意は、「いかにして人から注目を集めるか」ということです。
なぜか?
どれだけ多くの人の悩みを解決してくれるような素晴らしい商品でも、人から認知されていなければ存在していないのと同じだからです。
たとえば、女性に100%うける香りの男性用香水が販売されても、それを知っている男性がこの世にいなければ、その香水はただの飲めない水です。
マーケティングでセールスをかけるのであれば、一人でも多くの人に注目してもらって商品を認知してもらわなければいけません。
そのため、どんな手を使ってでも注意を与えて、商品やサービスに目を向けてもらう必要があるのです。
服屋であればショーウィンドウに華やかで目を引く商品をディスプレイして注目してもらったり、食べ物屋であれば周辺に食べ物の良い香りを漂わせるなどで、注目を集めようとしています。
【第2段階】興味
人は興味のないものは、たとえ1円でも購入なんてしません。
もっと言うと、無料でもらえるとしても興味のないものは不要なんです。
あなたもそうではないですか?
興味が無かったり、必要がなければ街中でティッシュは手にとらないですよね。
第1段階では注意を呼びかけて人の目を引きました。
次に起こすアクションによってその反応がホットなものとなるのか、クールダウンしてさよならされるのか、大きなターニングポイントとなるのがこの第2段階の「興味」です。
さっそくですが、第2段階「興味」における重要なポイントを言います!
かなり重要です!
それは、相手に強烈なインパクトを与えて、どうしようもないぐらいに興味を持ってもらう必要があるということです。
「えっ?それどういうこと?」
と思いませんでしたか?
まさにその心理状態になることが“興味を引き出された状態”ということになります。
つまり、今あなたは購買心理の7段階における「興味」の重要ポイントに“興味を持った”ということです。
先程僕はあえて「重要なポイントを言います!」
「重要です!」と繰り返しました。
もちろん、これはあなたの興味を引くためです。
ブログの読者や購入して欲しい相手に「えっ?どういうこと?」と興味を持ってもらい続きを知りたいと思ってもらうようにする。
そうすると相手の購買心理はどんどん次の段階へと進んでいきます。
【第3段階】連想
商品やサービスを利用しているところをイメージさせることは、商品購入において避けては通れない段階です。
イメージは鮮明であればあるほど良いです。
相手の脳内に動画をインストールするのです。
実際に動画でアピールできるなら、その手段を使ったほうがいいです。
言葉でしか広告できないのであれば、ワードは具体的な方がいいです。
擬音をジャンジャン使ってみるのもいいでしょう。
商品を使うことによって、手に入る明るい未来やワクワク感を鮮明にイメージさせるように心掛けましょう!
【第4段階】欲望
わたしたちには、抑えられない欲望があります。
三大欲求というのは聞いたことがあると思います。
「食欲」「睡眠欲」「性欲」
じつはこれ以外にも5つの強力な欲求があるのをご存知ですか?
「危険を免れたい」「快適に暮らしたい」「他人に勝りたい」「愛する人を守りたい」「社会的に認められたい」
この5つの欲求も非常に強くわたしたちの人生に影響を及ぼす要素です。
そのため、三大欲求とあわせて『生命の8つの躍動(Life-Force 8)』と呼ばれたりします。
それは人間の本能にプログラミングされた逃れられない感情の根源ですので、欲望として非常に強く私たちに影響を与えるんです。
たとえば、次の2つような権利があるとして、あなたはどちらを選ぶでしょうか?
- 毎年牛肉グランプリで上位にノミネートされる1級品の佐賀牛をステーキで食べることができるお店で、顔もスタイルも性格も好みの女性とディナーをする権利
- 賞味期限が確実に切れているドス黒い色をした肉(のような物にしか見えない)を、素敵な女性を連れたビジネスで成功した社長たちの前で見世物として、あざ笑われながら食べなければいけない権利
どちらか1つの権利をゲットできると言われたら、迷わず「1」を選びますよね。
というか「2」はもはや権利じゃないっ!
1を選ぶ理由をわざわざ説明する必要はないと思います。
なぜなら、これは理屈ではないからです。
わたしたち人間が持っている欲求だからです。
あなたは、ただこの欲求を刺激してあげるだけでいいんです。
難しいことではありません。
【第5段階】比較
あなたが売りたい商品やサービスには、類似品というものが存在しています。
購入者はその類似品と比較することによって、あなたから物やサービスを買うかを判断します。
なぜなら、欲望だけでは判断できないように欲望自身が購入に制御をかけてしまうからです。
先程の『生命の8つの躍動』で出てきた「危険を免れたい」という欲求がその原因です。
つまり、「購入したいけど失敗したらどうしよう・・・」などと躊躇してしまうわけです。
あなたが売りたい商品やサービスをより際立たせるように類似品があればそれと比較するようにしましょう。
人は比べたがる生き物です。
「いやいや、自分は比べたりするような人間ではないよ」
そう思ったあなたは、要注意です。
すでに何かと何かを比べてしまっているということに気がついていないからです。
どういうことか?
あなたは無意識のうちに『自分』と『すぐに比べたがる人』を比べた結果、「自分は比べるような人間ではない」という結論に至ったのです。
「屁理屈?」
まぁ、そうかもしれませんね(笑)
ただ、誤解がないように言うと、偉そうに語っている僕も「比べたりするような人間ではないですよ!」と言ってしまう人間なんです。
実際は知らないうちに比べてしまうんですよね・・・
【第6段階】確信
安心や信頼の気持ちが最終的に購入しようという思いへと変わっていきます。
「この商品を買えば間違いない」と確信してもらえるように、とにかく購入へのハードルを下げていきましょう。
返品保証があるなら、その詳細をしっかり伝えてください。
著名人や専門家のお墨付きがあるなら、その内容も漏れなく教えてください。
使える武器はぜんぶ使って、畳み掛けるのがポイントです。
だからって「でっちあげ」はダメですよ!
安心させて、信頼を勝ち取ってから確信してもらうように話を展開していきましょう。
【第7段階】決断
「よし!購入しよう!」
そう思ってもらえるように、最終的に背中を押してあげることができれば相手はあなたから購入してくれます。
よく使われる王道テクニックとして、まずは商品やサービスを手に入れることによって得られる理想の未来を提示します。
つぎに、購入しないことで起こりうる恐怖を提示してから、商品を購入すればその問題が解決することを再提示します。
そして、最後に購入を促すような言葉で背中を押してあげる!
たとえば、あなたが「シワに悩む50代女性に美容液を販売したい」としたら、最後にこのような言葉で締めれば、購入の決断をしてもらいやすいです。
この商品を使えば、鏡を見るたびに気分が落ち込むことがなくなります。(理想の未来)
もしも、この商品を使うことなく、あなたがこれまで通りのスキンケアを繰り返すとしたら、シワは改善することなく増えていく危険性さえあります。(恐怖)
SK-IIを使えば、あなたが何で悩んでいたかも忘れるぐらい肌を改善してくれます。(問題解決)
あなたも美肌を取り戻しましょう!半額キャンペーンは今月まで!(背中を押す)
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このような流れで最後の購入へ持っていけば高い確率で購入してもらえます。
おさらいします。
未来の提示 → 逃した時の恐怖 → 解決策 → 行動
詐欺師の手口から見えたセールスの極意
ここからは寸借詐欺師の手口と購買心理の7段階がどのようにリンクしているのか、テクニックはどうやって使っていけばいいのかをお伝えします。
と、ここで最終警告!
この記事は詐欺師になりたい人を応援する記事ではありません!
絶対に悪用しないでください!
購入した人が幸福になれる商品やサービスを販売するという大前提の部分は忘れないでくださいね。
あくまでもマーケティングのテクニックとして使ってね
あなたが販売しようとしている商品やサービスは、誰に紹介しても恥ずかしくないものである必要があります!
そこだけはお間違えのないようにお願いします。
それでは詐欺師の手口から見えてきたセールスの極意を確認してみましょう。
セールスの極意1「注意と興味は一瞬で獲得せよ!」
まずは7段階のスタートである「注意」と、第2段階の「興味」の部分で寸借詐欺師がどのようなテクニックを駆使したかを見ていきましょう。
この詐欺師は、スタート段階で一気に「注意」と「興味」の2つを数分で完了させようとしました。
実際の被害手口では、僕が窓を開けるまでが「注意」、そこからの端的で淀みのない状況説明が「興味」にあたります。
窓を開けるか開けないかというのは、一瞬の出来事ですよね。
つまり、「注意」の段階で「興味」につなげることができるかできないかが瞬時にわかるということです。
窓が開いた瞬間に「注意」のパートは役目を終えて「興味」の段階へ突入します。
じつに合理的で無駄のない「注意」の使い方だと思います。
これなら次に進むか終了かの判断もすぐにできる!
なので詐欺師は無駄な体力使わなくていい!
「興味」のパートでは、起こった事実だけをたんたんと説明していきます。
全編悲惨なエピソードのため、聞いてるこっちとしては「可哀そうだなぁ」と思う気持ちがジワジワと大きくなります。
そして、このパートにおいて、人間の心理を巧みについた裏側があります。
それが『生命の8つの躍動(Life-Force 8)』の「社会的に認められたい」という部分です。
状況をすべて話し終えて、車に乗せて大阪まで連れて行ってくれないかとお願いしてきたところで、こちらとしては「ここで無理だというのは人としてどうなんだ、非情すぎるだろう!」という感情になるわけです。
その心理になるように「興味」のパートでうまく『生命の8つの躍動』の欲求部分を上手に利用しているという巧妙で経験豊富な手口です。
時間にして5分ぐらいで、この詐欺師は僕の助手席に座ったわけです。
注意は一瞬で獲得!
興味もなるべく手短な説明で獲得すべし!
『生命の8つの躍動』による欲求を利用するとさらに強烈な「興味」を抱かせることができるということもわかりました。
セールスの極意2「連想と欲望はセットで使え!」
「連想」は本当にセールスにとって大切なパートだということが今回の被害でいちばん痛感した部分です。
実際の詐欺被害でいうところの、僕が「いくらですか?」と聞いたところが「連想」のハイライトの部分です。
つまり、あの部分でもう僕の中で詐欺師に金を払うことは確定していたようなもんです。
強烈なイメージとして、お金貸して本当に何度も何度も感謝されてる自分を思い描いていたんですよね。
「あぁ、人のためになることをしたい。感謝されたい!」
そんな欲求が働いていたんです。
つまり、「欲望」のパートも一緒に揺さぶられていたわけです。
本当にこの詐欺師、ただもんではないです。
「連想」と「欲望」をセットで使ってきたんです。
というよりかは、「欲望」のパートはすべてにおいて随所に散りばめられている感じですね。
「連想」と「欲望」はセットで使うと効果的!
さらに「欲望」は他のパートにも含めると超効果的!
セールスの極意3「比較はさほど重要ではない!割愛することによってスッキリするかも」
この詐欺師が使ったテクニックの中で、唯一僕が疑問に思った部分が「比較」です。
実際の被害内容では「アメリカのヒッチハイクの話」という部分ですね。
正直、この話は別になくても良かった気がします。
むしろ無いほうがスムーズだったような。
突如として、ヒッチハイクの比較話が出たという感覚があったんですよね。
で、振り返ってみるとあの話は無い方がスムーズだし、もっとスマートだと思いました。
なんというか、詐欺師として「きっちり型を守った感」がするパートでした!
正直、回りくどいからここは思い切って割愛していいと思います。
「比較」は重要ではない!
思い切って削っちゃおう!
セールスの極意4「絶対迷わせない!確信と決断は相手に思考のスキを与えるな!」
「確信」は信頼できる情報を畳みかけるように浴びせることが重要です。
「わかったわかった!もう大丈夫だから」と思ってもらうぐらいでちょうどいいのかもしれません。
被害の内容でいうと、この部分です。
「実質的にお金貸すよと言ってしまった僕に対して、おじさんは本当に感謝と恐縮の言葉を次から次に浴びせてきました。
そして、お金の代わりにこの腕時計を身代わりに差し出すからということまで言ってきました。
絶対に返すからということも重ねて何度も何度も言ってました。」
わかったわかった!おじさんの時計なんかいらないから!と僕は思ったわけです。
おじさんのこと信じるから、と。
そして、最後の決断の部分ですが、正直いいまして「連想」と「欲望」のパートでこの勝負は決着がついていたので、あとはただスムーズな流れになるように、「決断」のパートで変なストップが掛からないように、スピーディーさを演出していたような気がします。
おじさんは多弁な状態で、ありがとうという感謝の言葉と、絶対に返すからという約束の言葉を交互に繰り返していました。
短い単語で、ポンポンポンポンとテンポよく断続的に続けていたように記憶しています。
正直、この部分をあまり鮮明に覚えていないんですよね・・・
おそらくスピード感を意識したリズミカルな演出をしていたのではないかと思います。
つまり、「決断」の部分では長い文章でクドクドと説明するのではなくて単語、単語でワードを浴びせていくのがいいということです。
体言止めを効果的に使うのもおすすめですよ。
「確信」は保証内容や安心することを継続的に繰り返せ!
「決断」では短文や単語でワードを浴びせよう!
とにかく思考させる隙を相手に与えないようにすべし!
マーケティングのセールスプロセスの極意にはまだ深い心理技術がたくさんある
実際に僕が体験した寸借詐欺の被害内容から、見事なまでに利用されていた購買心理の7段階のテクニックを解説してきました。
しかし、これはあくまでも僕が実際に体験したことであり、あなたが体験したことではありません。
そのため、この記事をここまで熱心に読んでくれたとしても、実際に僕が経験して感じたことや勉強したことに比べて半分も伝わっていないのではないかと思います。
せっかくここまで読んでもらったのに、この購買心理の7段階のテクニックをあなたが使えなければ何の意味もありません。
そこで、すぐに実用化できるように、僕がこの詐欺被害にあったタイミングで勉強していた「マーケティングの心理技術の極意が書かれたアフィリエイター必読の本」を紹介します。
「マーケティングの心理技術の極意が書かれたアフィリエイター必読の本」を読んでから、また再びこの記事を読むと、あなたのセールステクニックは飛躍的にアップ!
せっかくなので、本物のセールススキルを獲得してみませんか?
正直、これを読まないアフィリエイターは本物にはなれません。
あなたも勝てます!この本で!
ビジネスマーケティングの真髄を知りたいなら、必読!